
日々の仕事で無理をして、それをくり返して、身体に不調やコリを感じたりしていませんか? ハードワークがゆえに気付かないうちに体を酷使している方も多いのではないでしょうか。実際にハードワークが身体に及ぼす影響や、それに対してどのような対処対策をしていくべきなのか、整体を踏まえた視点を通してみていきましょう。
ハードワークとは
ハードワークとは身体の一部に大きく負担がかかる仕事のことを指します。体力を著しく消耗する、長時間休みが取れない、肉体的な疲労度が強い、目を使いすぎている、などの仕事が該当します。類似する言葉としては「重労働」「激務」などが挙げられます。現在では身体を使う仕事だけでなくとも、パソコン業務で一日中座りっぱなしで疲れがたまる方も多いと思います。ハードワークとは 決して実際に身体を使っている体力勝負の肉体仕事に対してだけでなく、さまざまな職種で起こりうるものなのです。
ハードワークが身体に及ぼす影響は
実際に日々ハードワークをしている方々はどのような不調を感じるのでしょうか? 仕事内容によっても感じる不調は違うものです。
肉体労働をしている方の症状
宅配便で重いものを持つことが多い方や、スポーツインストラクターのように身体を動かすことが多い方に起こりやすい不調は腰痛や膝痛です。腰は一定の姿勢を長時間続けていたり、重いものを持ち上げたりすることで、腰の筋肉が酷使され痛みが発生します。膝は自分の筋力より活動の負荷が上回ったときに痛みが起こると考えられています。硬くなった筋肉が膝の歪みの原因となり痛みを引き起こします。痛みを抱えながらの作業はとても辛く、仕事にも影響を与えます。早期対応で改善していく必要があります。
オフィスワークの方の症状
オフィスでデスクワークをする方が起こしやすい症状として首・肩のコリや頭痛が挙げられます。オフィスワークでの首や肩のコリは、長時間同じ姿勢でいることからきています。これにより肩や骨盤などの身体の歪みが起き、その歪みから負担がかかっている部分に痛みが生じるのです。頭痛に関してはパソコンの液晶画面を使用し続けることで眼精疲労が起き、視神経への影響などが肩こりと合わさって頭痛の引き金になることが多いです。目の奥がいたい。まぶたのうえがピクピクする。そんな方は要注意です。目と視神経のオーバーワークから起きる不調があります。
また、肩こりによる首から目への血流が悪くなることも原因の一つです。また現在は坐骨神経痛と呼ばれる腰やお尻、太ももに痺れるような痛みを感じる方も増加しています。さらにオフィスでは夏場は冷房が効きすぎていることでからだの芯まで冷えて、内臓の不調を感じることも多く見うけられます。
近年流行する「VDT症候群」とは
現在はスマートフォンやパソコン、タブレットなど、生活の中で電子機器のディスプレイを見ている時間が大変長くなっています。このような電子機器のディスプレイを見続けることが原因となり引き起こされる身体の不調は「VDT症候群」と呼ばれています。VDTとはVisual Display Terminal(表示機器)の略語です。これらが起こる原因としては
- ディスプレイや書類、キーボードの3箇所に常に目が移動している形となり、目の疲れを引き起こす。
- 集中をして画面を見ることで、瞬きが減り、ドライアイがちになり目が酷使され負担がかかる。
- 同じ姿勢を続けてしまうため、血行不良や長時間固まってしまった首・肩・腰・腕に負担がかかる。
とされています。
不調としては、目の疲れ、首や肩のコリなど、具体的に身体に痛みやだるさが出るだけでなく、イライラや不安、抑鬱状態など、身体の余裕がなくなればメンタル面に影響を及ぼすこともあるとされています。
現在では仕事でパソコン等を使用する方の多くが肩のコリや目の疲れを訴えており、厚生労働省でもVDTに対するガイドラインとして基準を設けています。このガイドラインでは作業内容やそれに付随する作業時間で、新たにVDT作業を請け負う場合の配置前調査内容や健康診断の受診項目、作業環境管理、作業管理、VDT機器の等の調整、健康管理、労働衛生教育、配慮義務等について定めています。
改善方法
それぞれ仕事内容によっても不調を感じる場所は違います。が、しかし、統一していえるのはやはり身体の内側、外側に痛みを感じやすくなるということです。また、言うまでもなく仕事を簡単に辞めてしまうことはできません。実際に痛みや不調とどのように向き合い改善していくべきなのか解決法をみていきましょう。まずは病院で診察を受けることから。しかしながら、その後の改善法として整体や東洋医学等でしっかりとケアを行いながら仕事と向き合っていくことも極めて重要です。では実際に整体ではどのようなケアを行っていくのがよいのか、不調ごとに解説していきましょう。
腰の痛みの改善
ハードワークによる腰痛や坐骨神経痛などによる腰の痛みは、身体の、とくに骨盤と腰椎の歪みから引き起こされるものが多く、その中でも椎間板ヘルニアが大半を占めるとされています。そのため、まずはカウンセリング等で原因をしっかりと突き止め、その上で歪みが起こるポイントを見極め、歪みやズレが起こっている場所を元の正しい場所に戻すようにストレッチ等を入れていきます。
また腰の痛みとはいえ、その原因が膝関節や背中など、どこか別の場所の歪みからバランスを取るために起こっている可能性も少数あります。仕事内容や思い当たる普段の生活をカウンセリングでは伝えるようにしましょう。普段の日常の中でできること、セルフケアなどのアドバイスを受けられるでしょう。
膝の痛みの改善
膝の痛みは加齢とともに軟骨が磨り減り、膝関節が炎症を起こし、歪みが生じている状態です。もしくは、普段から仕事柄重いものを持つことが多い、または自身の体重が重いなどの理由で、膝関節に負担がかかっており、酷使しすぎている状態。そして姿勢や歩き方などから身体の動かし方に歪みが生じている状態など、生活や仕事内容によって痛みを感じる理由もさまざまです。
しかしながら怪我による膝の痛みを除いて、ほとんどの場合は身体の動かし方や姿勢のクセが原因とされています。施術では全体のバランスを整え、膝関節の歪みを正しい位置に戻していきます。正常な軸から逸脱した軌道で動いていた歪みを改善するため、筋肉が柔軟に稼動するようにするのです。日常生活でもリハビリを取り入れて快方に向うアドバイスをしていきます。
頭痛や目の疲れの改善
パソコン作業などディスプレイを見ての作業が多い方にとって、頭痛や目の疲れは重大な問題でしょう。頭痛が起こる原因は、首から肩にかけての筋肉のこわばりが大半の原因とされています。また眼精疲労に関しては放置すると治りにくく、悪化してしまう可能性が大いにありますので、目の疲労を感じたら早めの対策が必要です。
整体では不調により、手のほぐしや押圧等も含めながら、筋肉のこわばりを取って頭痛や目の疲れを改善させていきます。目の周囲の血液がさらさらと流れてスッキリし、視界が明るく感じるはずです。また、現在の不調を軽くするだけでなく、今後同様の不調が起こらないようにするため、身体全体のバランスを整えていくように調整していきます。
首の痛みの改善
首の痛みはオフィスワークの方に多くみられる不調です。実は意外にも首が痛む原因は骨盤の歪みから来ている場合が多いのです。デスクワークや長時間の労働などで自律神経が乱れますと、身体に負担がかかり骨盤が下がり始めます。骨盤の歪みにより、そのままつながっている脊椎にも影響して歪みが発生します。そして、骨盤、腰、背中、首へと負担がかかり痛みが生じるのです。
また血行の悪さが首や肩には現れやすく、冬場の寒さ、夏場の冷房の冷え込み、これらより起こる身体の冷えが、痛みやコリを感じる原因となります。また、冷えと疲労は「首の寝違え」を引き起こしやすくする要因だともいえます。整体では一時的な痛みの軽減も大切ですが、まずは首コリの原因となる骨盤の歪みから改善をしていくよう全体にアプローチをかけていきます。
体は生活の中で時間が経つにつれ、徐々に負担がかかり、積もりに積もった負担が限界以上になると「不調」として現れています。そのため、不調を引き起こす原因となっている、歪みやズレを改善するには、しっかりと定期的に身体を整え、歪みを矯正していく必要があります。
ハードワークの方はなかなか時間が取れない方も多いかと思いますが、きちんと自分の身体と向き合う時間を作り、不調を進行させないようにすることは大切でしょう。不調を改善できれば、仕事に対して〝やる気〟も戻り、効率的にもなります。疲労感やつらさも大きく改善されるでしょう。
ハードワークによる不調に整体がいい理由
実際にハードワークを経験し、身体に不調が現れた場合、なぜ整体がいいのでしょうか? 整体の特徴としては、基本的には全て手技にて行います。機械等ではなく、手で圧迫したり、身体の部位を押したり引いたりを繰り返しながら、調節し、常態化してしまった歪みやズレの改善を行っていきます。
整体院によっては痛みを強く感じる施術パターンを取っている場合もありますが、基本的には痛すぎず、心地よい程度の施術と感じることが多いです。
人の手はやはり温もりがありますから、機械を使って施術をするのとでは体感が大きく違います。そのため手技を基本の施術とする整体では、ハードワークによる肉体的な疲労やダメージを改善させるのはもちろん、メンタルな面でも心地よくリラックス作用を得られるでしょう。また歪み部位を改善することで、全体的な体調の向上にもつながります。
整体選びのポイントと施術の際に意識すること
では実際に整体で施術を受ける際に選ぶポイントや、意識しておくポイントについてみていきましょう。
通いやすい場所にある
整体は一時的な改善はもちろんですが、身体の不調の根本原因を改善していきます。ハードワークで身体に不調が生じている場合は、不調の原因となる行動を止めることは仕事を辞めることにもつながるため、そう簡単ではないでしょう。そのため不調を緩和し、上手く仕事と、そして自身の身体と付き合っていくために施術は1回で終了ということでなく、定期的なケアや身体の根本から改善が必要です。
そのため、相性のいい整体があったとしても、なかなか行けないような場所ですと、しっかりとした改善を得ることが難しいこともあります。整体士さんが提案する期間や日数を守り、定期的に通える場所にある店舗を選択することは大切です。
相談しやすい、カウンセリングをしっかりしてくれる
これは実際になにが原因でどのような不調があるのかをしっかりと理解してもらったうえで施術をしてもらうためにとても大切なことです。
自身の状況をしっかりと理解してもらうためにはカウンセリングでしっかりとはなしを聞いてくれて、具体的なアドバイスをもらえる場所を選択しましょう。自身でも話しやすい場所をえらぶことは整体の施術をより効率的にすることにもなります。
長年続く整体を
整体は資格等がなくても簡単に開業ができる仕事です、そのためしっかりとした整体の店や施術者を見極めることが必要ですが、なかなか見極めは難しいところでしょう。まずは開業から、長年続いている整体院はお客さまからの支持があり、評判が良い場合が多いので、長年続いている整体の店なのかを確認してみるとよいでしょう。
身体の状態や日常生活についてのアドバイスが細かい
施術をしながら、現在の身体の状態や日常生活でどのような点に注意していくべきなのか、細かくアドバイスをくれる場所を選びましょう。その際、どのくらいの期間に、どのくらいのペースで通ったほうがいいなど具体的な内容を伝えてくれる整体士はしっかりと身体の状況を理解していると考えてよいでしょう。身体は人それぞれ。そして十人百色。個人差が大きいので、あなたに合った細かなアドバイスをしてくれる整体がおすすめです。
口コミや紹介時の満足度が高い
やはり実際に施術を受けた方の感想は参考になります。口コミや通われている方の意見を参考にし、満足度が高い場所を選ぶとよいでしょう。口コミがよく、紹介が多く、長年続いている整体院であれば、よい施術者に出会える可能性は高いでしょう。
以上を参考に、通いやすく、きちんと改善のできる場所を見つけるようにしましょう。ご自身にあった整体を選択することはものすごく重要です。
まとめ
現在ではパソコンを使ったオフィスワークが増え、肉体労働以外のデスクワークの方々も身体に不調を訴えるケースが非常に多いです。ハードワークにより引き起こされた身体の不調は、なかなかその根本となる仕事を減らす、または辞める、ということは難しいでしょう。だからこそきちんと身体の不調と向き合い、上手に付き合っていくために不調の原因となる歪みやコリを緩和しながら生活をしていく必要があります。
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