整体は《思い》から
道具は〝手〟
16年、日々、
整体を施術してきて
感じ始めたことが
あります、
かれこれ数年前から。
それは、
「目の前のイタいツラいを
抱えている人を
何とか楽にしたい!」
〝そういう思い〟が、
整体が生み出したのだと。
〝創始者〟がダレ、とかではなく
〝市井の人〟たちが、
目の前で
ツラい思いをしてる
家族、友人、近所の人を
なんとかしようとして
手で色々と施していたのが
整体の原形だと
感じています。
きっと、
そういう思いの強い人が
考え、創意工夫し、
「あ、楽になった!」って
相手に言ってもらった瞬間、
手で身体を楽にできる技術が
生まれたのだと感じます。
民間療法として。
整体の起源は、
①戦国時代の前からあった、
とか、
②大正時代に〝整体〟という言葉が
用いられ始めた、
など、
いろいろとあります。
歴史学的に言う、なになに説ですね。
整体の起源はハッキリしません。
わたしが調べた範囲では。
〝整体の起源〟を調べようとして
間違えて、中国語の勉強を
かじったこともあります(笑。
でも、日本発祥でした🇯🇵
東洋医学の古典に書いてあるのかな、
と思い、中国語の勉強をして
日本発祥だと分かり
やめました(笑
ちなみに、余談ですが、
《整》は、中国語では
〝全体〟とか〝なんでも〟という意味もあり、
〝修理する〟とか〝直す〟という意味もあります。
〝治す〟という意味ではありませんでした。
また、《体》の中国語での意味は
〝身体〟のほかに〝物〟
という意味もありました。
10年前くらいまでは、
武術医療や民間療法、東洋医学の
要素が濃い、
クラシックな整体が
ほとんどでした。
最近は、
理学療法や整骨技術の
流入が増えて
玉石混交の状態です。
お客様の立場から言えば、
「楽になるなら、何でもいい」
と言うのが本音でしょうね!
整体の手技を
毎日毎日、していると
そう感じてきました。
明治と戦後、2回、
東洋医学の危機が
ありました。
それでも、
整体の先輩方が
守って伝えて
くださいました。
そういう様々な〝思い〟を経て
今日の整体があります。
そして、これから、
長寿社会になっていきます。
整体の、
また、東洋医学の
未病先防という考え方が
ますます必要とされるでしょう。
そして、技術も
ますます洗練されていくと
思います。
そのために必要なのは、
施術者の〝思い〟だと
思います。